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意外と知られていないサファイアとルビーの物語

皆さん、こんにちは。秋もいよいよ深まってきました。特に今の時期、体調の管理は気をつけたいものです。今日は3大宝石の一角を為す貴石、「サファイア」についてのお話し(蘊蓄?)です。

宝飾業界の人に限らず、昔から世界中の人に愛されてきた宝石「サファイア」。一般的にサファイアというと、濃い青(または青紫)を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。このサファイア、鉱物的には「コランダム」と呼ばれ、酸化アルミニウムが結晶になったものです。自然界で生み出されるサファイアは、結晶の中に時として不純物を取り込み、それによって実に様々な色を生み出します。ピンクサファイアやイエローサファイア、色の無い透明なサファイアもあります。宝石が好きな人の中には、様々な色のサファイアをコレクションしている人もいます。硬度は9(ダイヤモンドは10)ということで、その硬さは地球上でダイヤモンドの次のランクと言えます。

一般に知っている人は少ないかも知れませんが、そのサファイアの中でクロムを含む「赤い」ものだけを「ルビー」と呼ぶのです。つまり、宝石として分けられるルビーは広義のサファイアの一種であり、同じ鉱物「コランダム」なのです。ブルーサファイアの最高級の色とされるのが、通称「コーンフラワー」。実際のコーンフラワーは和名ヤグルマギクという花で、、とうもろこしの花ではありません!念のため)。深みのある青紫で、ドイツの国花にもなっていいます。コーンフラワーブルーのサファイアはプロの間でも垂涎の的です。

三枝幹弥

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