2016年の秋口。ひとつのアイディアから生まれた私達の新しい技術、「鋳造象嵌」。それらを駆使して作る作品群を「mago giapponese」(マーゴ・ジャポネーゼ)と名付けました。
成熟しきったと思われていた鋳造技法に、最新のCAD/CAM技術を組み合わせ、加工法と表現の両方で他の技法を使った商品では、到底為し得る事が出来ない表現へと、試作を重ねて完成度を上げ、素晴らしい進化を遂げました。
創業して50年余り。一貫して技術の路を歩み、黒子(裏方)として多くのブランドに深く関わり、自らの手で実際に商品を製造してきましたが、この技術・このブランドは、私達にとって特別なものです。それと同時に、表現者として自らの存在意義を示す大きな一歩だと考えています。
沢山の人の心に、静かに湧き上がるような満足感を感じて頂けたなら、職人集団としてこの上ない喜びです。