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蜻蛉(とんぼ)

皆さんこんにちは! すっかり秋めいてきましたね。とても涼しくなって過ごしやすくはなったのですが、今度は秋の長雨で、各地で日照不足。。。 こんなに科学分野の研究が進み、ITによって目を見張るような情報社会が実現しましたが、自然の力はとてつもなく大きく、「何でもできる」と錯覚しかけている人間は、自らの非力さに気付かされます。

さて今回はmago giapponeseでも人気のある柄の一つ、「蜻蛉(トンボ)」について。秋の使者として私達が目にする「赤とんぼ」。最近は都会ではめっきり目にしなくなりました。私達の工場があり自然が残る山梨県でさえ、なかなかお目にかかかる事ができなくなってきました。

山梨の伝統工芸品である印伝(いんでん:鹿革に漆の模様を施した工芸品))にも、トンボ柄は昔から好んで使われてきました。実はトンボは戦国武将にも大変人気がありました。かの加賀百万石の礎を築いた名称。前田利家も、甲冑の前立てにトンボを使っていました。その他、何人ものサムライが、甲冑をはじめ身につける物に、好んでトンボ柄を採用したそうです。

何故か? トンボは、「勝ち虫」と言われて、とても縁起のいい虫だと言われてきたのです。その理由は・・・ 「トンボは前に進むが、後ろには引かない!」
からだそうです。昔の人はこういう自然の生物に、想いや決意を込めて縁起を担いだのですね。現代に生きる私達も、このトンボの縁起にあやかりたいものです!

三枝幹弥

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