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石留めの道具の進化

皆さん、こんにちは。今日も寒かったですね。山梨は午前7時で0℃!!!自転車を持つ手は、手袋をしていても痛いほどです。まだ雪は降っていませんが、年末の寒波で一波乱ありそうです。(今日は株式市場の大波乱のようです)冬は空気が澄み渡って、南アルプスが綺麗です。新年のブログで画像をお届けしますので、乞うご期待!

 

年末は宝飾品加工の最も忙しい時期です。当社の技術者達も、毎日ダイヤモンドをはじめとして、様々な宝石を枠に留めていきます。宝石は、その種類により、
硬度(硬さ)や靱性(もろさ)も様々なので、石留めには細心の注意が必要です。「高価な石を破損してしまったら」、と考えると手が動かなくなりますが、技術
者達は職人(プロ)のプライドを賭けてその恐怖心と闘っています。(ちょっと大袈裟ですね)

 

そんな後術者を助けているのが、現代の光学機器です。伝統的な留め方は、まず宝石の形に合わせて枠を削り、宝石の座りを調整します。次に「やっとこ」という小さいペンチのような治具(じぐ)で、石枠の爪を一本一本倒して宝石を留めていきます。

最近は顕微鏡のような「マイクロスコープ」を使って、手元を拡大し、より正確に作業できるようになりました。慣れるのにかなり練習が必要ですが、留める技術者達は作業がしやすくなった、と言っています。小さな槌を使って叩いていくような作業の時は、間違えて指を打ち込みそうですが、そこは職人!とても器用にこなしていきます。こうして皆様の貴重な宝石が、素敵な指輪やペンダントに仕上がっていきます。

今年最後の投稿になりますが、2019年も皆様にとって実り多き幸せな1年になりますように!

三枝幹弥

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