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紅葉の赤とルビーの赤

皆さん、こんにちは。グッと気温も下がり、山は紅葉に包まれてきました。山梨県はまさに山に囲まれていて、車で一時間も走れば、どこでも綺麗な紅葉を楽しむことができます。先日は会社の有志メンバーが、富士五湖の一つ、河口湖でサイクリングに行った様子が社内のSNSに投稿されました。

さて、前回のブログでサファイアの代表的な色(コーンフラワー)について記述しました。今回はサファイアの姉妹石ともいえるルビーの色についてです。ルビーが鉱物的にはサファイアと同じコランダムであることは前回述べましたが、その色の起源は、不純物として取り込まれた「クロム」の割合によって変わります。クロムの含有量が低いとピンクとなり、ルビーには届かずにピンクサファイアと称されます。

希少で美しいルビーの色は、「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、この称号がつくと市場価値はグンと上がります。主にミャンマーで産出されるルビーの中で、一定の濃さと鮮やかな赤を持つ石にその栄誉を与えられ、それを所有する人にパワーを与えると言われています。でも宝石は地球が何億年もかけて育んできたもの。同じものは二つと無い、ピジョンブラッドとは呼ばれないが綺麗なルビーは沢山存在しています。もしルビーやサファイアを購入する時には、鑑別書の記載ではなく、ご自分の審美眼とインスピレーションを大切に、「ビビッ」ときたものを手にして頂きたいと、宝石を扱う一ナビゲーターとしては素朴に思います。

三枝幹弥

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